<福井地酒 森酒舗>「黒龍」「花垣」「米百俵」「池月」
<福井地酒 森酒舗>「黒龍」「花垣」「米百俵」「池月」

こめひゃっぴょう便り!(2003/3)



   3月26日、栃倉酒造におじゃまして来ました。


 3月26日、新潟県は「米百俵」の醸造元、栃倉酒造さんにおじゃまして来ました。
 早朝6時に福井を愛車(羽の付いた車?)にて出発して(斎藤さんも連れて)、4時間弱の道のりです。
 途中、斎藤さんとたわいも無い話をしながら快適に高速を飛ばし、西山インターで降ります。
 天気に恵まれ(花粉症には苦しみましたが)、さほど寒さは感じられませんが、所々に雪が残っています。
 一山超えて、午前10時に栃倉酒造さんに到着です。

 玄関にてお元気そうな奥様に迎えられ、その後は社長さん、恒明専務さんとおおまかな今期の造りについて、
お話をお聞きしました。
 例年と比べても気候的には造りに影響が出るような事はなく、順調に進んだようです。
 強いて言えば、湿度が低く空気が乾燥していた分、放令(蒸し米などを冷ます作業)が楽に行えたそうです。
 酒造りに於いて、米の水分量は大事なことのひとつであり、浸漬(米に水分を吸わせる作業)をはじめ、
麹に余り水分が残っていると、米の溶けが早く思いもよらず味の濃いお酒になることもあります。
 これは、酒母や掛米にも言えることで、我々なら気付かない様な些細なこと(酒造りに於いては重要なこと)
にも蔵人は神経を尖らせているのです。
 また、2月よりも3月の方が冷え込みが厳しく、温度管理もしやすかったとのことです。




 郷杜氏にもお出で頂き、利き酒をしながら詳しいお話をして頂きました。
 まだ搾って間もない新酒(原酒)という事で、今から味の乗るお酒もありますが、その辺も踏まえて、
郷杜氏にお聞きしました。

 原料米については、大吟譲クラスは当然「山田錦」となりますが、中吟クラスは「一本〆」を使われている
のもあるそうです。「一本〆」は、上記の「山田錦」と良く似た性格を持ち、やわらかくてキレの良いお酒になり、
またしっかりと仕込んでやれば味の出る品種だそうです。6月蔵出し予定の
「朱夏の酒」もこのお米が使われて
おり、口当たりのやわらかさ、なめらかさは「一本〆」の特徴のように思えました。

 また、純米系は「たかね錦」を使っており、この品種は一昔前は新潟県で大吟譲によく使われていたそうです。
 やや小粒ではありますが、最近になって今一度注目をされている品種でもあるそうです。

 レギュラークラスは、栃倉酒造でも栽培している「五百万石」にて造られます。5月の連休明けには、栃倉さん
でも田植えが行われる予定ですので、見に行く?(お手伝いに行く)、行きたいなぁ〜と思っています。




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