蔵元紹介 ー「黒龍・九頭龍」黒龍酒造

黒龍・九頭龍 「黒龍酒造」

福井県 吉田郡永平寺町松岡

全国に先駆け、昭和50年には「大吟醸」を市販化した黒龍酒造。 「水野酒造場吟醸」。
戦時中まで使用されていた黒龍醸造元ラベルには、水野酒造場(吟醸)と記されている。 その頃は、純粋に「吟味して醸した酒である」という自信を込めた名称であった。 しかし、この「吟醸」という二文字は、後に深く重い意味合いを持つこととなる。 「吟醸」という企画が出来る遥か前より、「吟醸」を手がけてきた蔵元である。 「吟醸蔵」という言葉を胸に、黒龍酒造は今日の地位を築いて来たのである。


黒龍の日本酒たち 「華やかで飲みやすい」と称される黒龍酒造ですが、実は、流行り廃りに流されず、伝統的な王道とも言えるお酒です。
上品でバランスよく、決して出しゃばらず、それでいて、しっかりとした存在感を醸し出しています。
日本酒の本来ある姿とは、日本酒が親しまれてきた理由とは、日本人ならでは美学とは。その答えは、皆様の心の中に‥。

黒龍の社長と店主 「より地元に親しまれる酒を」という、ひと昔前の社長の言葉に、同じ福井の酒屋として、深くお付き合いするようになりました。
この社長が率いる黒龍酒造のお酒は、柔らかさの中に芯が一本通っており、よく造りこまれたお酒です。
魅力的でありながら飽きがこず、華やかでありながら、さりげない。安定した酒質、安心できる味わいのお酒です。
ちょっと誉めすぎですが、あの黒龍のキレの良さは、社長の白黒ハッキリさせる性格からきてるのに、違いありません。
(注:向左のスーツ姿が社長です。滅多に見れませんけど‥)

店舗にて 「黒龍」の畑山杜氏がプライベートでご来店下さいました。
私の方が年上になるのですが、黒龍酒造に入って20数年ですから大先輩ともいえます。私は蔵人の頃からの20年ほどのお付き合いになります。
蔵やその他のお仕事でお会いすることは多々ありますが、私の我城でというのは稀なので。売り場にわざわざ来て頂くのは、酒屋としてとても嬉しいことです。
あ、偉そうにしてるのが私で、向左の真面目な紳士が畑山杜氏なのでお間違えなく。
(間違えてるのは私のような‥、たまたまですのでお許し下さい)


「黒龍」「九頭龍」の2本立てによる展開!

吟醸蔵黒龍を、より鮮明に打ち出した「黒龍」ブランド。
これまでの付加価値をそのままに、吟醸酒が誇る心地よい香り、スッキリした酒質により磨きをかけていきます。
さりげなく上品で、それでいて存在感のあるお酒を目指します。
お燗文化を継承する、冷や良し燗良しの「九頭龍」ブランド。
燗酒から始まった九頭龍ストーリーですが、もう一段ステップアップして、今後は冷や・燗、それぞれの飲み方を提案していきます。
日本酒本来が持つ、飲用温度での楽しさを今以上に広げていきます。
黒龍酒造はこの双璧によって、新たな日本酒文化の境地へ突き進みます。
これまでの皆様のご愛顧に感謝しつつ、更なるご支援をお願い出来れば幸いです。


黒龍酒造 仕込蔵